2019年11月号 ひろみだより NO.38
◎都合により昨年配布済NO.37(2019/8月号)~最新のNO.40(2020/4-5月号)まで連続更新いたします。
困!怒! 消費税10%強行!
10月1日、消費税率が8%から10%に引き上げられました。安倍政権は、国民の強い反対と危惧の声を無視して増税を強行しました。分かりにくい複雑な軽減税率、キャッシュレス決済へのポイント還元(来年6月末までの期間限定)などが特徴です。これには新しい機器への投資も必要になるなどで、中小業者の1-2割しか参加していないといわれます。これは当座のショック緩和策に過ぎないでしょう。また、マスコミがそれで踊りました。めくらましですね。
家計消費は8%増税前と比べて年間マイナス20万円
2014年4月の消費税8%への増税を機に、深刻な消費不況と実質賃金の低下が続いています。5年半後の今でも家計消費は年20万円以上、実質賃金は年15万円以上落ち込んでいます。10%への増税は失政に失政を重ねるものです。
日本共産党は、増税強行に抗議し、「消費税率5%への引き下げを求める運動」を呼びかけています。
消費税導入31年の歴史が示すものは?
消費税は「社会保障のため」でも「財政危機打開のため」でもなく、大企業と富裕層の減税の穴埋めに使われました。
貧困と格差の拡大に追い討ち
低所得者ほど負担が重くなる逆進性、働く貧困層や低い年金で暮らす人々が拡大するもとで、生存権を脅かす、最悪の不公平税制。
31年の歴史によってその害悪が明らかになった、こんな悪税を続けていいのかがいま問われています。
消費税に頼らない別の道を!
日本共産党「税財政改革」提案
①大企業と富裕層への優遇税制を見直し、応分の負担を求めます。
(6~7兆円税収増)
②年間所得1億円超で下がる所得税負担率、富裕層優遇の証券税制を是正します。
(3兆円程度増)
③為替取引税、富裕税、炭素税(環境税)を創設します。
(2~3兆円増)
④アメリカ製兵器の爆買いなど軍事費や無駄な大型開発を削減します。
(3兆円程度増)
⑤消費税・くらし応援の政策転換で経済の好循環を実現し、税収を増やします。
(数兆~10兆円増)
市政報告
幼児教育・保育無償化
~8月臨時議会で決定
国の政令改正を受けて、幼児教育・保育の無償化が決まり、10月1日から実施されています。
―3歳から5歳までの子ども全員と、0歳から2歳までの市民税非課税世帯の子どもの保育料が無料に。(幼稚園は上限月額2.57万円)
―副食費を徴収する。ただし、年収360万円未満相当の世帯の子どもと第3子以降の子どもは徴収しない。
この施策は本来あるべき子育て支援策として賛同でき、日本共産党議員団は賛成しました。しかし、そもそも安倍政権が消費税増税への批判をかわすために急遽決定したものであるため、次のような問題を抱えています。
◆今年度中は国が経費(約2億円)を全額負担しますが、来年度からは国の負担は1/2、残り1/2を県と市で負担するため、市の経費増となります。
◆この無償化をうけて、保育需要が増え、待機児童が大幅に増えることが十分予想されます。待機児童解消のための施設整備、保育士確保、そのための保育士の待遇改善などを併せて行う必要があります。
みなみ保育園の定員増
~80名増え 200名に
来年年4月から定員が増えます。待機児童削減策として評価できますが、保育士の確保ができるかが大きな問題です。
9月議会 <私の一般質問より>
不登校への対応、支援について
国の調査では、2017年度の小中学校での不登校は、5年連続で増加し、14万人を超えて過去最高となりました。不登校率も過去最高を更新、小学生185人に1人(0.54%)、中学生31人に1人(3.25%)となりました。また、NHKの調査から、中学生の4人に1人が「不登校傾向」にあるとの結果が報告されています。
今年春、ある市民の方から、中学生の娘が不登校になり、市の教育相談を受けているが、相談になじめないため半年経っても適応教室に行けず困っているとの相談を受けました。不登校は、命を危めることにつながるケースもあり、本人の状態や気持ちに寄り添った適切な対応、タイミングを失することなくスピード感をもった対応が求められます。
そこで、市の不登校の現状、推移、市の対応、支援についてききました。
市の不登校の現状と推移は?
市の不登校の数・率は、小学校43名(前年より17名増)0.6%、中学校103名(前年より9名減)、3.19%。
不登校になった原因は、小学校で、
①家庭に関わる問題、 ②学業不振、③交友関係ということです。
特に、小学校で不登校が増えていること、その原因の2番目が「学業不振」であることについては、注視する必要があります。英語の教科化など課題の増加による、子どもや学校現場のストレスも不登校の一因と考えられ、楽しく学べるような工夫とともに、教職員の負担軽減を図る改革を推進するよう要望しました。
不登校への対応、支援は?
初期段階では家庭訪問、カウンセリングなどで対応、欠席が長期化したときには、教育支援施設で教育相談、適応指導教室への通室などで復帰支援しているとのことです。
しかし、教育相談は、定年退職後の元校長5人を中心にされており、女子中学生のようなデリケートな子どもにもしっかりと寄り添えるかは疑問です。事情や境遇の異なる一人一人の子どもに応じた適切な対応をスピード感もってできるような受け入れ態勢を要望しました。
幼稚園・小中学校にエアコン設置
今年7月、市内の全幼稚園、小中学校にエアコンが設置され、子どもたちや保護者の方から喜びの声が寄せられています。
昨年の酷暑を受けて、急遽設置が議会で承認されたものです。
経費は約17億円かかりましたが、地球温暖化のもと、今後も猛暑が予想されることから、是非とも必要な経費であり、それを理由に、他の必要な教育予算を削ることは許されません。
地域の要求大切に
~安心・安全のまちへ一歩づつ~
奇怪な横断歩道・・乙田橋東
横断歩道を渡ると蓋のない溝が!? 溝に蓋をするよう市に要望していましたところ、通学路点検でも指摘され改善されることに。グレーチングが設置され、道路面にはくっきりと「学童注意」の文字も書かれました。
路面が荒れてデコボコ・・小瀬の里
市道認定されていながら、行き止まりで利用する民家も2軒だけという理由で、舗装されない道路。
雨で表面の土が流れ、石が露出し、デコボコになっていました。近隣の方から、何とかしてほしいとの相談を受け、市に要望。地元自治会からも要請していただき、11月には整地することになりました。
南生駒のマックスバリューが閉店し、地域の買い物がたいへん不便になったとの市民のお声が多くきかれていました。これに応え、コミュニティバスの萩の台線と西畑・有里線が、7月中旬から、スーパー中村屋(東生駒店)まで延長されました。車の運転ができなくなる人が増える中、コミュニティバスの役割はますます重要になっており、利用者も増えています。地域の足として守っていきたいですね。
今後も市民の皆様からご要望などありましたら、ご遠慮なくお申し出ください。
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