市会議員「ひろみだより」

日本共産党生駒市議会議員 竹内ひろみ活動報告

2017/4臨時号

竜田川の桜並木

(投稿)生健会会長の西ふみ子さんから、以下の訴えが寄せられました。



生活保護基準引き下げ違憲訴訟 と 通院移送費不支給裁判                        
二つの「いのちのとりで裁判」にご支援を        
奈良県生活と健康を守る会連合会
会長   西 ふみ子

健康で文化的な最低限度の生活を営む権利は、国民の生存権であるにもかかわらず、最後のセーフテイネットとなる生活保護制度が改悪されてきました。
2013年から3度にわたって保護基準が引き下げられ、住宅扶助も減らされました。

 奈良県ではいま、2件の生活保護裁判がたたかわれています。
奈良市在住の橋本さん(83歳)が、病気治療のため病院への通院交通費支給を求めたことに、福祉事務所が遡及分を不支給としたこと、通院交通費が支給されることを知らせず、長期間放置し、遡及しないという対応に怒りをもって告発しているものです。
 県内の5名の若い弁護士がタッグを組んで、手弁当で攻勢的に裁判に臨んでいます。第7回公判が、5月9日(火)午後1時から奈良地裁で行われます。

「十人の弁護団結成」
奈良の保護基準引き下げ違憲裁判は、全国の訴訟に影響する 負けられない闘い!
大和郡山に住む80代の母と50代の息子さんが、生活扶助切り下げで、いっそう生活が苦しくなり、「生きさせろ」という悲痛な叫びで訴訟を起こしました。若手の弁護士が孤軍奮闘されていて、2月に結審、4月に判決とされていました。
 昨年末、全国の違憲訴訟をされている争訟ネットから、全国で支援を強めようと呼びかけられました。現在全国で934人が原告となって裁判をしています。
奈良での判決が全国に及ぼす影響が大きく、2月6日の結審を阻止し、争点を補充し、良い判決を導きたいと、生活保護裁判のベテラン弁護士の方達が、急遽かけつけられました。
 2月6日の結審を阻止して報告集会があり、大阪、京都、兵庫から原告となっている方々や多くの支援者が集まりました。
 総勢10名の弁護団が結成され、小久保哲郎弁護士がこの裁判の意義について話されました。佐藤真理弁護士も、今後積極的に係わっていくと表明されました。
 6月22日(木)午後1時半、奈良地裁の一番大きな法廷で次回の裁判となりました。
 いのちのとりでを守るために、まず2つの裁判のことを知ってください。みなさんに広めて、ご支援ください。

裁判の背景について
(解説)生活保護は、いのちのとりで   


 安倍政権は、2013年から2015年まで3回にわたり、生活保護基準を平均で7.3%、最大で10%も引き下げました。さらに2015年からは、住宅扶助と冬季加算も引き下げました。
 生活保護基準は、2003年度に0.9%、2004年に0.2%引き下げられましたが、この2013年からの3段階引き下げは、保護世帯の96%、200万人以上が対象となり、ダウン幅もかつてない大幅なものでした。
 これに対し、全国29都道府県で934人の保護利用者が原告として立ち上がっています。これを支援する全国組織「いのちのとりで裁判全国アクション」が2016年11月7日に設立されて、国会内で記念集会が開かれ、生活保護基準という「いのちのとりで」を守ろう、とのアピールを採択し、発表されました。


 医療扶助のひとつ「通院移送費」とは、生活保護受給者が医療機関で診療を受けた場合に必要最小限の交通費を支給する制度です。
 2010年に厚労省中核市等に対して、通院移送費について文書で生活保護受給者に周知するよう通達を出しましたが、奈良市はこの通達を出していませんでした。
 2014年7月に、奈良市在住の橋本さんの通院移送費申請に対し、奈良市は過去5年に遡及して移送費を支給すると回答しましたが、同年11月になって奈良市がこれを取り消したため、橋本さんは奈良地裁に提訴し、今日に至っています。次の公判は5月9日です。
(上の記事参照)

映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」紹介(西ふみ子さん推薦)

山田洋次監督をして「ひと言もない、人間ドラマの最高傑作」
と言わしめた、イギリスを代表する巨匠ケン・ローチ監督作品。
世界中に拡大しつつある格差と貧困にあえぐ人々を目の当りにし、
今どうしても伝えたい、として一旦表明していた引退を撤回して
まで、熱い想いを込めて制作された作品。ケン・ローチ監督の集
大成であり最高傑作との評価が相次いでいる。カンヌ映画祭パル
ムドールを受賞。京阪神を順次上映中だが、必ず問い合わせて上
映を確認してからお出かけください。 

「シネルーブル梅田 06-6440-5930」
京都シネマ 075-353-4723」
「MOVIX京都 075-254-3215」
塚口サンサン劇場(尼崎) 06-6429-3581」