市会議員「ひろみだより」

日本共産党生駒市議会議員 竹内ひろみ活動報告

2016/6-7月号


6/15生駒駅で演説する 大門みきし参院議員及び久保議員、浜田議員、竹内議員


経済で争点かくし、ねらいは憲法改悪安倍首相「アベノミクス選挙」のウソを斬る!奈良選挙区は前川きよしげ氏、比例区日本共産党     
安倍首相は今年初め、参院選改憲発議に必要な3分の2の議席確保を目指す、改憲は結党以来の悲願だ、と明言していたにもかかわらず、選挙が近づくとアベノミクスの実行が最大の争点だと言いだし、改憲問題を意図的に避けています。
2013年の参院選でも首相はアベノミクスが最大の争点だと言いました。ところが選挙が終わると、選挙公約に小さくしか書いてなかった秘密保護法の制定や集団的自衛権行使を次々と持ち出し、反対世論を無視して強行しました。
2014年衆院選でも消費税増税を延期し、最大の争点はアベノミクスだといいながら、選挙が終わったら戦争法成立を強行しました。首相の3度目のごまかしは絶対に許せません。アベノミクスを言いながら、本命・本心は憲法改悪です。

では宣伝される「アベノミクス」は、実際には何をもたらしたでしょうか?
安倍首相は「今世紀最も高い水準(2%)の賃上げを3年連続で実現した」と宣伝するが、実質賃金は2011年度から15年度まで5年連続で減り(下記グラフ)、1990年度以来最低に落ち込んでいます。安倍政権が根拠にしているのは、厚労省の春季賃上げ集計のうち、資本金10億円以上、従業員千人以上の大企業で労働組合があり、妥結状況を把握できた約300社だけです。380万社ある日本企業のごく一部のデータです。厚労省の統計をよく見ると、年収400万円の労働者の場合、実質賃金は20万円(5%、5年間で)も目減りしています。

安倍首相は「就業者数を110万人増やした」と宣伝するが、労働力調査統計の中身をよくみると、12年と15年の比較で、自営業者は16万人減少、家族従業員も18万人減少し、役員を除く労働者は、正規雇用が36万人減少するいっぽう、非正規雇用は167万人増えています。結局安倍政権の3年間で増えたのは正規雇用ばかりです。

安倍首相は「アベノミクスで、4年前より21兆円税収を増やした」と宣伝するが、まず4年前の2012年度はリーマンショック後の経済危機と東日本大震災の影響で税収が異常に落ち込んだ時期です。リーマン以前と比べると、所得税収も法人税収も減っています。8%への消費税(2014年実施)増収9兆円を除くと、16年度はリーマン以前比で5兆円もの税収減になるのです。

安倍首相は「アベノミクスで、企業の倒産件数が25年ぶりの低水準になった」と宣伝するが、全企業数の99・7%を占める中小企業数は、消費税増税による経営悪化などで12年の385・3万から、14年度は380・9万と4・4万も減少しました。企業の休廃業・解散件数は15年は26699件で、リーマン後の不況時09年の25397件を上回っています。

安倍首相は「有効求人倍率が24年ぶりの高水準」といいますが、この統計はハローワークで職を探す人1人あたりに何件の求人があるかを示すものですが、実際に雇用が増えたことを示すものではありません。しかも安倍首相の使う数字は、非正規募集を含む数字で、正社員の有効求人倍率は、いまだに0・85(今年4月)で、求人が求職者数に満たないのです。正社員の就職件数は13年4月の7万4千人から16年4月は6万5千人と、安倍政権下で減るいっぽうです。

(↑オリジナルサイズはここclickで拡大します)

安倍首相は「アベノミクスで経済は好循環し、国民総所得が36兆円増加した」と宣伝するが、そのうち12・2兆円は物価値上げ効果で、6・5兆円は円安効果です。つまり半分は円安と物価上昇によるもので、他の多くは大企業の急増した内部留保と海外活動によるもうけです。一般国民の懐具合とは別です。大企業の内部留保は過去最高を更新中です。



        1  声明書(安保法制成立前に作成)         

戦争は、防衛を名目に始まる。
戦争は、兵器産業に富をもたらす。
戦争は、すぐに制御が効かなくなる。
戦争は、始めるよりも終えるほうが難しい。
戦争は、兵士だけでなく、老人や子どもにも 災いをもたらす。
戦争は、人々の四肢だけでなく、心の中にも深い傷を負わせる。
精神は、操作の対象物ではない。
生命は、誰かの持ち駒ではない。
海は、基地に押しつぶされてはならない。
空は、戦闘機の爆音に消されてはならない。
血を流すことを貢献と考える普通の国よりは、
知を生み出すことを誇る特殊な国に生きたい。
学問は、戦争の武器ではない。
学問は、商売の道具ではない。
学問は、権力の下僕ではない。
生きる場所と考える自由を守り、創るために、
私たちはまず、思い上がった権力にくさびを打ちこまなくてはならない。

2 あしたのための声明書 (成立後に作成) 
 
わたしたちは、忘れない。
人びとの声に耳をふさぎ、まともに答弁もせず法案を通した首相の厚顔を。
戦争に行きたくないと叫ぶ若者を「利己的」と罵った議員の無恥を。
強行採決も連休を過ぎれば忘れると言い放った官房長官の傲慢を。
わたしたちは、忘れない。
マスコミを懲らしめる、と恫喝した議員の思い上がりを。
権力に媚び、おもねるだけの報道人と言論人の醜さを。
居眠りに耽る議員たちの弛緩を。
わたしたちは、忘れない。
声を上げた若者たちの美しさを。
街頭に立ったお年寄りたちの威厳を。
内部からの告発に踏み切った人びとの勇気を。
わたしたちは、忘れない。
戦争の体験者が学生のデモに加わっていた姿を。
路上で、職場で、田んぼで、プラカードを掲げた人びとの決意を。
聞き届けられない声を、それでも上げつづけてきた人びとの苦しく切ない歴史を。
きょうは、はじまりの日。
憲法を貶めた法律を葬り去る作業のはじまり。
賛成票を投じたツケを議員たちが苦々しく噛みしめる日々のはじまり。
人の生命を軽んじ、人の尊厳を踏みにじる独裁政治の終わりのはじまり。
自由と平和への願いをさらに深く、さらに広く共有するための、あらゆる試みのはじまり。
わたしたちは、忘れない、あきらめない、屈しない


(↑オリジナルサイズはこちらclickで拡大します)


【京極浩子さんの写真アルバム 1】

京都水族館 2012年誕生の水族館。早速新婦人写真教室の撮影会とな
った。ゆうゆうと泳ぐ魚たちをじっと見つめてしまう。海
に潜った感覚を味わえる。ちょうどエイの食事刻に出会い、
可愛い口で小魚を摂る光景は、心躍った一瞬だった。