市会議員「ひろみだより」

日本共産党生駒市議会議員 竹内ひろみ活動報告

生駒市後援会ニュース2019/10月号

No.140(部内資料)

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ソウルの朝鮮総督府(日本政府官庁)新庁舎の建築工事現場。うしろに見えるのは朝鮮王朝(李氏朝鮮)時代の王宮(景福宮・・・1395年完成、のち火災で消失、1865年再建)

朝鮮総督府の建物は1996年に解体された。

(ソムンダン出版の「写真で見る独立運動・上」から)

 

 

日韓関係悪化の根底には、安倍政権の「植民地支配の正当化」

「憎悪より友好を」・・・日韓市民らの声ひろがる!

 9月2日、ある週刊誌が表紙にデカデカと「韓国なんて要らない」という扇情的な見出しをつけ、直ちに厳しい批判を受けて発売初日に発売中止、謝罪に追い込まれたが、今や多くのマスコミが「嫌韓」、つまり韓国への憎悪・差別をあおる報道になっています。この現象は一体何でしょうか? その背景はたいへん深いものです。

 根底には、日本が終戦まで韓国朝鮮を植民地にした、しかも「現政権は謝罪を否定」という問題があります。

 

90年代の前向きの関係に逆流・安倍政権
 1995年の村山談話、1998年の金大中・小渕「日韓パートナーシップ宣言」などは、日本の朝鮮に対する過去の植民地支配と侵略を認め、心からの深い反省とお詫びを述べました。
 そこへ登場した安倍晋三氏は、歴史修正主義の若手旗手として、自民党「歴史検討委員会」の1員として「大東亜戦争の総括」を発行、「過去の戦争は正しかった」と過去の戦争を美化・肯定しました。また学校の歴史教科書から、「慰安婦」「強制連行」「南京事件」などの記述を削除、又は少なくさせるよう働きかけました。

 2013年4月の参院予算委では、「村山談話は安倍政権としては、そのまま継承するわけではない。侵略の定義は、学界的にも国際的にも定まっていない。」として侵略を認めず、この年の年末に靖国神社に参拝しました。

 

朝鮮半島植民地化の実態、その真実は
 2015年8月の終戦談話で、安倍首相は「戦争の反省・お詫び」は語らず、「日露戦争は、多くのアジアの人々を勇気づけた」とさえ評価しました。
 日露戦争の本質は「朝鮮半島を日露のどちらが奪い取るか」という戦争で、日本はロシアに勝利し、朝鮮半島支配下に置き、総督府(日本政府官庁)を置いて、朝鮮半島の内政・外交・司法・警察権も奪い、軍隊さえ解散させました。つまり上から下まで完全に日本が支配する植民地にしたのです。日本はロシアが押さえていた南満州鉄道、旅順・大連の租借権も奪いました。
 この日露戦争を安倍首相は称えているのです。

 さらに日露戦争の十年前、1895年(明治28)に日本は日清戦争に勝利し、下関条約朝鮮半島から清を追い出し、台湾・澎湖島・賠償金3億円を清から奪い取りました。さらに朝鮮王宮に乱入し、日本の朝鮮支配に反対する王妃「閔妃(ミンピ)」を暗殺しました。日清戦争以前から、東学農民軍や民衆が蜂起し、政府の悪政・日本の支配と闘いましたが、激しい弾圧を受けました。

 

日韓併合は植民地化の総仕上げ
 1910年の日韓併合条約は、国家機構と抵抗手段のすべてを奪い取る総仕上げの条約でした。そのとき首都ソウルは日本陸軍2千名で戒厳令下に置き、海岸は海軍艦隊で包囲して、有無を言わさず調印させました。後の日韓会談(1965年)で韓国側は、日韓併合条約は最初から無効だと主張しましたが、日本側は双方同意して合法的に結ばれた、有効だったと主張しました。

 この条約で朝鮮半島は日本帝国の領地とされ、日本語教育を受けること、日本語を使うこと(朝鮮語禁止)、日本名に改名すること(創氏改名)、などが強制されました。
 学校・会社・工場で「皇国臣民の誓詞」(私は天皇陛下に忠誠を尽くします)が毎日、唱和させられました。また朝鮮のほとんどの村に神社を作り、参拝を強制しました。兵役は日本軍兵士とされ、後のアジア・太平洋戦争で23万人が戦場へ送られました。

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 (上の2つの写真とも民族問題研究所所蔵)

 

植民地反対の独立運動広がる
 日本のやり方があまりにもひどいので、あちこちで民衆の抵抗運動が起き、中でも1919年の「3・1独立運動」は半島全体に波及し、全土でデモ1500回、200万人が参加、日本軍はこれを徹底的に弾圧、死者7千人以上、負傷者1・5万人以上、逮捕者4・6万人以上という膨大な犠牲者を出しました。

 一方、日本の国家総動員法により、1939年に国民徴用令が公布され、朝鮮半島から(徴兵で若手労働力不足の)日本へ多くの人々が徴用され、製鉄所や炭鉱、軍需工場で強制労働させられました。
徴用工問題については、前号「風139号」に詳しく掲載、もう1度ご覧ください。)

 

朝鮮人・中国人への差別意識
 日本国内では、日本がアジアの中心だとする思い上った「大東亜共栄圏」「八紘一宇」の思想(今もなお靖国神社の思想)と共に、朝鮮人・中国人への偏見・差別感情を、政府や軍・警察が醸成しました。
 1923年の関東大震災での流言蜚語による多数の朝鮮人・中国人の虐殺、その他多くの悲劇をもたらしました。戦後も、在日韓国朝鮮人への差別が消えることはなく、日韓が対立する今日の時代も、この差別意識が表面化しています。

 

では、今後どうすればよいか?
 今に至ってもなお、あの戦争と植民地支配は正しかった、などと(安倍首相のように)開き直るのではなく、あの戦争は朝鮮・中国・アジアへの明白な侵略行為であり、その地域の多くの人命と財産を損壊し、「徴用工」「慰安婦」のような人権問題を引き起こし、日本が根本的に間違っていた、ということを日本国として素直に認めて公式に謝罪すること・・・・
 このことがアジアの平和な国家関係を築き、相互の信頼を回復する上で極めて重要で、すべてはここから出発しなければなりません。

 

解決の道は両国の冷静な対話で
 いま日韓の関係悪化を憂慮する日本の元国連大使・弁護士・大学教授ら78人が、7月25日に声明「韓国は敵なのか」を発表し、「憎悪より対話・友好を」と訴え、韓国の元総理・元国会議員ら67人もこの声明に賛同、さらに両国の多くの市民に広がっています。両国の市民は、平和と友好の関係を望んでいます。
 いまこそ日韓両国は、双方が冷静に1つのテーブルにつき、対話を積み重ねることです。

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 今回の安倍改造内閣のうち、自民党籍の閣僚19人中18人が

靖国」派改憲右翼団体と一体の議員連盟に所属しています。

憲法改正」を必ず成し遂げるという、首相の意向の表れです。

 

 

地域の集い

中地域「はなみずきの会」
 9月7日、かまのさんと浜田市議と8名参加。
・かまのさん・・・候補者活動を振り返って「土台は市民の運動、それが野党を突き動かしている」と実感しました。県立高校削減反対運動の女性弁護士から選挙応援いただいた。暮らしを守る市民団体から薔薇マークを、弁護士政治連盟奈良支部からは、推薦状をいただいた。
 学園前で高校生との対話「選挙に行かない。分からない。」・・・でも消費税・学費などは関心高い。野党が迫力と説得力もって訴えることが必要だ。
 北朝鮮や韓国問題で支持率を上げようとする安倍政権を批判し、朝鮮半島の植民地支配の歴史を正しく学ぶことが重要。

・「徴用工」問題で高齢者から貴重な証言「彼らは希望して日本に来たという人がいるが、実際は警察権力を使って強制的に連行した。だから半分は逃亡した。逃亡を防ぐため、まるで囚人を監視するような体制で、日本へ連れてきた」と、ご自分が見聞きした体験を、詳しく話された。

浜田市議から「市役所職員の雇用形態、人数の推移や課題」「生駒市は出ていく人のほうが多く、人口減に歯止めをかけ、活性化を図るには?」「外国人含め、生駒の観光客増やすには?」「市の行政改革大綱案についてのパブコメ参加を!」

 

北地域「クローバー」のつどい
 9月21日、会員持ち寄りの手作り弁当の食後、和泉さんの市議会 傍聴の報告を聞きました。15人の参加でした。竹内、浜田議員の質問など聞く中で、住民の要望を市に届ける議員が必要だと、改めて思わされました。
参院選後、矢継ぎ早やに庶民いじめの政策「介護保険の改悪」、さらに「消費税値上げ」などが、安倍政治のもとで行われることへの怒りや不安が、会員から出されました。
「骨折した、ということで要介護3になったが、夫が居るから支援は入浴介助だけ」「父母の介護で大変。リハビリのおかげで介護度が軽くなったが、要介護1になるとベッドが私費負担になる」など話題はつきません。 消費税値上げでは「一日まで『買いだめを』というキャンペーンがしきりだが、買いだめするお金もない人がほとんどなのに」「値上げしても今まで福祉や医療に使われた事がない。軍事費や大企業の減税に充てられている」
「故意的な嫌韓報道の本質は?」についても、先日の中塚明氏の講演の概要を和泉さんから聞きました。

 


(川柳) 

ペットロス 主人のときより 号泣し
遺言書「すべて妻に」と妻の文字
いつ死ぬか 分かれば貯金 使うのに
免許証返上したのに探す夫 ボーっと生きてんじゃねーよ(チコ)

 


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