市会議員「ひろみだより」

日本共産党生駒市議会議員 竹内ひろみ活動報告

2016/10-11月号

【京極浩子さんの写真アルバム】5

あらぎ島の棚田江戸時代から続く棚田は1999年日本の棚田100選に。和歌山県有田川町清水に位置するあらぎ島。この扇形は山間を流れる有田川の蛇行と浸食作用によって出来た。丁度高台から見えるので、四季折々その景観の変化が楽しい。人と自然の調和かもしれない。


新潟知事選、偉大な勝利が意味するもの

16日開票の新潟県知事選で、市民と5野党(共産、自由、社民、新社会、緑)が推した米山隆一氏が、自公候補に大差をつけて勝利したことは、メデイアのおおかたの予想を覆すものでした。(民進は自主投票)
コメどころ新潟はもともと保守王国です。県議会定数53のうち自民が34も占める新潟では、過去自民党は知事与党の座を失ったことがありませんでした。選挙終盤のメデイア予想は横一線。それが蓋を開けば6万3千票の大差。「新潟に新しいリーダーを誕生させる会」代表の佐々木寛氏は「本当に奇跡がおきた!」
何しろ告示6日前の出馬表明、それまで名前の宣伝もない、全くの準備不足でスタートという慌ただしさ。しかし、東京電力原発7基を保有する、出力で世界最大の柏崎刈羽原発の再稼働が選挙最大の争点、そこへ「再稼働は認めない」とハッキリ公約して立候補した米山さんの勝利は、鹿児島県三反園知事や滋賀県三日月知事の勝利に続く3勝目で「原発争点なら勝つ」流れを生み、日本の反原発運動の画期をなすものです。
同時に、安倍政権の暴走に対抗するには、「市民と野党の共闘」こそが有力な武器・最大の武器であり、今年7月参院選の新潟1人区の野党共闘勝利に続く連勝は、日本の前途に大きな希望をもたらすものです。

参院選は「経済の宣伝」ばかり、終われば暴走
アベノミクスの宣伝ばかりで参院選をやり過ごした安倍政権、その暴走はとどまるところを知りません。農林水産大臣が、今国会でのTPP強行採決をほのめかす一方、その問題の輸入米を(輸入業者から裏金をもらいながら)国産米より安く売った、と卸業社が証言、政府がTPPは国産米の価格に影響しないと言ってきた根拠が崩れました。おまけにTPP協定資料の誤訳が次々と発覚して、国会審議の資料にならない。また米大統領選では2人ともTPPに反対。もう状況はボロボロです。それでも強行採決するのか?

 南スーダンでは内戦が激しくなっているのに、7時間だけ「視察」した稲田防衛大臣は「状況は落ち着いている」、安倍首相は「これは戦闘ではなく衝突だ」などとごまかし、戦場への派遣を強行する構えです。戦後初めて自衛隊が戦争に加わる、という危険が迫っています。戦争は、明白な憲法9条(戦争放棄)違反です。

 暴走は以上の他に、
1、公的年金の積立金を株式投資で運用し、今年6月までの15カ月で10兆円もの損失を出したのに誰も責任を取らない。

2、75歳以上の医療費窓口負担を2割に引き上げ、介護保険で要介護2以下の人は保険から外す。かかりつけ医以外を受診したら窓口で追加負担。利用料の値上げや福祉用具が自己負担になって大変。

3、今国会の「年金カット」法案と「マクロ経済スライド」で、物価が1%上がれば年金は実質2%減へ。

4、安倍首相が「最大のチャレンジ」という「働き方改革」の実態は「残業代ゼロ法案」。これはいくら働いても、労使協定で予め定めた時間だけ働いたとみなす制度。トヨタなど多くの企業現場では「過労死予備軍」あり、電通などでは過労で自殺者も出た。

5、JR東海が自前で造ると言っていたリニア新幹線に国が3兆円投入する方針。大型クルーズが入れる港湾等大型公共工事にも。

6、菅官房長官、稲田防衛大臣高市総務大臣らは、パーテイの白紙領収書は自分で記入したことを認め、「法的には問題ない」などと開き直った。これが国会議員か?と各紙。

7、憲法改悪へ向けて10月末に、昨年6月以来開かれていなかった衆院憲法審査会を開く予定。

8、参院選開票翌日に沖縄東村高江でヘリパッド工事再開。住民を「土人」呼ばわり。
辺野古の陸上工事再開へ向け、国が県を提訴。

新潟だけでなく、あらゆる分野で安倍政権に対する国民の反撃が始まっています。

 生駒南地域の市政報告会 生駒南地域では10月22日に、せせらぎで市政報告会が開かれ、竹内ひろみ市議と浜田けいすけ市議の他27名が出席しました。
志位委員長記念講演ダイジェストDVDを視聴したあと、2人の市議から9月市議会の報告があり、活発な意見交換をしました。
 平成27年度決算の内容(家庭ごみ有料化、高山第2工区土地購入を含むため、共産党は決算に反対)、生き生きカードの問題、生駒山麓公園ふれあいセンターのレストランで作られたピザなどが外部へ出荷販売されていた(都市公園法に違反・今は出荷されてない)問題、生駒市立病院の医療体制・救急体制・医師会との協力問題・病院の評判の問題、近鉄南生駒駅バリアフリー化の問題(これから署名運動などに取り組む)、災害時の避難所と避難経路の問題、悪政にかかわらず安倍政権の支持率が高い問題(メデイアが、特にNHKが政権寄りの放送になっていて、世論に影響している問題)など、活発な質疑応答がありました。
 民主主義は、話し合いに時間もかかるが、こういう集会がとても大切だ、悪政に対抗する力になる、などを確認しました。

 生駒中地域のつどい中地域では9月28日に、志位委員長記念講演ダイジェストDVDを視聴する集いを開きました。
視聴後の話し合いでは、特に野党共闘について活発な意見が出ました。最近は共産党野党共闘民進党候補を推しているが、どうも感情的にすっきりしない。これまでだったら、負けるとわかっていても共産党は立候補して、自分の主張をはっきり出してきた。自民党に勝つためには、他の野党と一緒にやらねば負けることは、頭ではわかるけど・・・。
友人に民進党支持の人がいるが、これまで政治の話しはしたことがなかったが、これからはしてみたい。次の衆議院選挙ではぜひがんばろう、となりました。この地域では、さらに10月13日、10月23日と、小刻みだが、回数多く集いを開いています。


2016/10/9赤旗日曜版 オリジナルサイズ↓
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