市会議員「ひろみだより」

日本共産党生駒市議会議員 竹内ひろみ活動報告

2017/12月号



憲法9条に第3項を加え、  自衛隊を明記したらどうなるか?安倍改憲反対3000万署名を圧倒的に成功させよう!
改憲右翼団体日本会議」と「日本会議国会議員懇談会」の設立20周年記念大会が、11月27日東京都内で開かれました。安倍首相はメッセージの中で改憲について「憲法審査会の具体的議論をリードし、歴史的使命を果たす」と表明、自民党希望の党日本維新の会などの代表が呼応して、ゲキを飛ばしました。

改憲の本命は、憲法自衛隊の明記
日本国憲法第9条1項・2項(内容は左下参照)はそのままに、第3項を設けて自衛隊を書き込む、という安倍首相の案について、解明します。

今の自衛隊は、当然憲法9条2項の「戦力を持たない」という条項に縛られ、自衛隊は「戦力ではない」「軍隊ではない」(だから憲法違反ではない)と(歴代政府は)説明してきました。自衛官は国家公務員であって、「軍人」という特権はありません。軍隊独自の法規範「軍刑法」や「軍事裁判所」もありません。すべての国民と同じく、刑法の適用と通常裁判所の裁判を受けます。従って、正当防衛以外に他国の人を殺傷したり、建造物を破壊することは、海外でも許されません。(軍人は戦場で敵兵を殺しても、あとで殺人罪に問われることはない。しかし国家公務員はそうはいかない。)そのため、海外での武力行使はできなかったのです。憲法9条がそれを禁じてきたのです。

昨年、南スーダンで内戦が激化し、自衛隊宿営地へも銃弾が打ち込まれる事態となり、戦後初の戦死者発生による政権の危機を恐れ、やむなく撤収させました。国民世論と憲法9条の厚い壁に阻まれたのです。憲法のシバリを解き、米軍と同様に戦闘できるようにする、これが第3項「自衛隊明記」の狙いです。

自衛隊は「戦争する軍隊」にいったん憲法自衛隊が書き込まれると、その性格はガラリと変わります。
第2項に「戦力を保持しない」とあっても、第3項に「前項にもかかわらず自衛隊は・・・」と入れれば、第2項は空文となり、自衛隊は堂々と合憲となり、事実上「軍隊」と化します。

初めは自衛「隊」のままで国民を安心させておき、その次の改定で自衛「軍」に書き換えるハラです。
さらに第3項以下に「自衛隊の任務、編成、行動、装備、規律等は別に法律で定める」という文言を入れて後日、海外での武力行使、軍刑法、軍事裁判所、軍法会議、国民の国防の義務、などの明記を狙います。そのころには、第2項は削除されるでしょう。

安倍政権がやってきたこと 更に狙うこと
安倍政権はこれまで、秘密保護法強行、戦争法強行、海外武器輸出の解禁、軍事費の急増と米軍兵器の大量購入、そして共謀罪法の強行など、「戦争する国」へ「死の商人」へ、軍事大国へと歩んできましたが、9条改憲はその総仕上げとなり、新軍国主義国家への新たな道を開くものです。
自衛隊の、被災地での災害救助、それに対する住民の感謝がメデイアでも強調されて、自衛隊憲法で認めていいのではと、国民を惑わしますが、災害救助は自衛隊の活動全体のほんの小さな「余技」に過ぎません。アメにごまかされないようにしましょう。
私達は、安倍改憲反対の圧倒的な世論を作るため、当面は安倍改憲反対3000万署名に最大限取り組みつつ、改憲に対する賛否両論を含む学習を進めましょう。つどいをたくさん持ち、疑問を出し合いましょう。署名はこれまでになく多くの人々に広げましょう。




 日本国憲法第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、 武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
(簡単にいえば、1項は「日本国民は永久に戦争放棄
        2項は「戦力不保持・交戦権否定」)



 憲法問題QアンドA

Q「自衛隊憲法9条違反だという共産党が政権に入ると、自衛隊をなくすのですか?」


A ちがいます。
野党共闘をすすめてきた共産党は、野党と市民連合の7項目の合意(下表)


を尊重し、野党連合政権が出来た場合も、他の野党と協力して、野党合意に基づいて政治を行います。
 自衛隊解散や安保条約廃棄という問題は、ここには含まれていません。アジアの情勢が根本的に平和へ転換し、国民の安心と合意が生まれ、野党連合の合意が出来なければ、勝手に解散や廃棄は出来ません。


Q「北朝鮮が攻めてきたら、野党連合政権はどうしますか?」


A 自民党が選挙で敗北し、野党連合政権が出来ても、自衛隊日米安保は存在します。だから自衛隊在日米軍が対応します。


Q 9条1項・2項の後に第3項をつけたら1項・2項の効力がなくなると聞いたが、その根拠は何か? それは本当か? 


A 法律の原則として「後法が有効、つまり後で出来た法律が優先される」ということです。

Q 署名目標が生駒で3万人、というのをどう考えるか?

A 先日の総選挙の比例票は、立憲・共産・社民の合計が生駒で15313票。棄権もしないで、あえてこれら3党に入れた人は安倍改憲に反対だろう。この人たち1人がもう1人署名に誘えば3万になる。また総選挙の生駒の投票総数は57861だった。この半分は約2万9千だから、改憲反対が3万に達すれば、国民投票過半数を超えて勝てる、ということ、そういう数字だ。目標3万は不可能とは考えない。
(戦争法反対署名は、全国目標2000万に対し、最終は1650万余を達成、達成率8割以上だった)





 



「地域ウォッチング」
が楽しみ

久保秀徳

 生駒北後援会では、毎月日程を決めてみんなで

「地域ウォッチング」をしています。

最近、これが楽しみになっています。

日頃は、何気なく見過ごしている歩道の不具合。

“これって、高齢者や障がい者、歩きにくいね”

と言われてはじめて気が付くことも度々。

ここはこうしたら良い、ああしたら良いと、

口々に意見が交わされる。結局、地元の人とも相談して、

役所にあたることに。手間ひま掛かるけれど、

横のつながりを生かして問題の解決をはかる。

地域を改めて振り返ってみると、

いろんな発見や問題点が見えてきます。

いろんな人の意見を聞き、協力者を増やしながら

問題の解決をはかることは、議員活動の原点でもあります。

今回の衆院選での教訓、地域に根を張り、

それをいっそう押し広げる活動を、

みんなで楽しく進めていきたいと思います。



はなみずきの会(中地域)   12月2日、参加16名 
「3000万署名の横断幕とのぼりを立てた」会場で集いを行いました。
 恒例の歌声の最後は「青い山脈」。戦後の平和を象徴する歌で締めくくり。
 その後、ギャラリーのオーナーと参加者に、1年続けられたお礼をしました。
続いて川柳が紹介され、「あるある」と笑いがこぼれ、心がとても和みました。
 その後は、3000万署名の意義と進め方の訴えをした後、改憲の内容について意見交換をしました。
 「個別自衛権集団的自衛権とは?」「改憲は国民の中からの要望でない」「権力を縛るのが憲法のはずだ」「自分の生い立ちや感じていることを話す」「わかりやすい、自分の言葉で話す」など、活発な意見交換になりました。
 「ニュースで聞くより、ここの論議で心に入ってくる」「こんな論議が出来るのがいい」という感想も出されました。「一人ひとりが、憲法を考えることがとても大切。語り合うことを大切にしよう。自分の言葉で広げよう」とまとめました。



 クローバーの会(北地域)  新米おにぎりパーテイーに18名   11月18日、久保議員から市会報告と北地区の問題「道路補修の必要な所」「河川の整備」などが報告されました。昼食会は会員が持ち寄ったおにぎり・てんぷら・おかず・豚汁など。カラオケも。初めて参加したご夫婦も「引っ越してきたばかりだが、皆さんとお知り合いになれてよかった」と喜ばれました。  



 



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